木村政雄の今月のおすすめ本

2019.4.1

BOOK 034

「青春とは心の若さである。」

★★★★★

著者:サムエル・ウルマン

出版社:TBSブリタニカ

今更ながらではありますが、「年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時初めて老いる。」という言葉が心に刺さります。聞けば、この詩を書いた時、ウルマンは70歳を超えていたといいます。ともすれば安きに付きがちな気持ちを振り捨てて、頭(こうべ)を高く上げ希望の波をとらえたいものだと思います。たしか40代で購入した本ですが、むしろ70代となった今こそ読むべき本だと思いました。

2019.3.1

BOOK 033

「思いつきで世界は進む」~遠い地平、低い地点で考えた50のこと

★★★★★

著者:橋本治

出版社:ちくま新書

平成最後の今年になって亡くなった、橋本治さんの時評集です。示唆に富んだ話が多いのですが、中でも私の心に刺さったのは、2018年7月に書かれた、「平成の三十年は不思議な時間だ。多くの人が余り年を取らない。たいしたことのない芸能人が、古くからいるという理由だけで『大御所』と呼ばれる。年を取らず、成熟もしない。昔の時間だけがただ続いている。(中略)平成は短命だが昭和は長い、というのではないだろう。昭和は、その後の終わりが見えなくてまださまよっているとしか思えない。」という指摘でした。

2019.2.1

BOOK 032

「もののはじまり おもしろ雑学」

★★★★☆

著者:本郷陽二

出版社:三笠書房・知的生き方文庫

近頃何でも英語を略して言うのが流行りだそうで、BFNはBye For Nowで、「またね」 、 gtgはget to goで「もう行かなきゃ」、 IDKはI Don’t Knowで「知りません」などと表現をするそうです。じゃあ、救難信号のSOSはSave Our Sip?・・・実は✕✕✕。正解を知りたければこの本の296ページを見てください。他にも「初めてランドセルを背負って通学したのは?、サボタージュの語源は?、など興味のある項目が満載。

2018.12.31

BOOK 031

「ヒトは7年で脱皮する」~近未来を予測する脳科学~

★★★★☆

著者:黒川伊保子

出版社:朝日新書

2007年に岡田耕一氏との共著で出版された「なぜ、人は7年で飽きるのか」(中経出版)と同様に、脳の7年周期(ブレインサイクル)をテーマに書かれた本で、「世の流行は28年で正反対になり、56年で1周する」として、「56年前に東京オリンピックが来て、岩戸景気が到来したように「今期も好景気が到来する」と予測しています。この予言が、当たっているといいのですが・・・。

2018.11.30

BOOK 030

「ニッポン2021~2050」~データから構想を生みだす教養と思考法~

★★★★★

落合陽一・猪瀬直樹 共箸

出版社:角川書店

平成元年には時価総額で見た世界の大企業トップ50に32の日本企業が入っていたにもかかわらず、現在はトヨタが1社しか入っていないことを例に、「なぜ平成は失われた30年になったか、それはビジョンがなかったことに一因がある」として、「人口減少ほか日本が直面する諸問題や、技術革新による時代の変化を理解し、社会を構想し、アップデートすることが未来に向けた責務」で、「先行きが見えず、海外にモデルがない時代であるからこそ、データから未来を構想する力が必要だ」と説いた秀作で、落合さんと猪瀬さん、お二人の卓見に1冊で触れることが出来る、まるで「グリコ」のように美味しい本です。

2018.11.1

BOOK 029

『長生き』が地球を滅ぼす

★★★★★

著者:本川達雄

出版社:文芸社文庫

なぜ、東京のJRや地下鉄では「目をつぶっている人や、大声でおしゃべりしている人が少ないのか?」以前から感じていた疑問がこの本を読んで解けました。人を見たらあれは誰かな?と個体識別をするのが人口密度の低いところのルールであり礼儀なのですが、ある密度になったら特定の人とは認識しない、もっと密度が高くなったら、人とも認識しない。満員電車の中では、周りの人は物とみなします。そうすれば人口密度が下がり、目を閉じて無いものとすれば、異常な時間や移動距離も感じなくて済むからで、都会人は密度と行動圏の異常さを解消するために、この洗練されたマナーを開発したというのです。他にも示唆に富んだ話が盛りだくさん。目から鱗がいっぱい落ちて、まるでハズキルーペをかけたようにハッキリと見えるようになりました。

2018.10.1

BOOK 028

「劣化するオッサン社会の処方箋 ~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~」

★★★★★

著者:山口周

出版社:文社新書

著者はまず「オッサン」を、年代や性別ではなく、新しい価値観を拒否する、既得権益にしがみつく、目下のものを軽視する、排他的で不寛容な思考・行動様式を持つと定義した上で、近ごろ頻発している「オッサン」による不祥事を通して、「最近の若いもんではなく、古いもんは一体どうなっているのか?」「なぜ、オッサンはここまで劣化したのかを構造的に探った秀作です。

2018.9.1

BOOK 027

「騙されていた?衝撃の真実100」

★★★★☆

著者:神岡真司

出版社:ワニブックスPLUS新書

日本の殺人事件件数の内、55%が親族間によるもので、しかもこれは、近年ますます増える傾向にあるといいます。因みに見知らぬ相手に殺された件数は10%に過ぎないのだそうです。被害者は父母が3割強、配偶者が3割弱、子供が2割強で、加害者と被害者が同居しているケースが8割に上がるそうです。父母は既になく、子供と同居していない我が家では?と考えると、思い当たるのは1人しか居ません。さっそく今夜から、妻より後に寝ることにします。他にも「魚沼産コシヒカリはほとんどが産地偽装」や「保険の見直しが家計にプラスはウソ」など、ためになる情報が満載!

2018.8.1

BOOK 026

「不明解日本語辞典」

★★★★☆

著者:高橋秀美

出版社:新潮文庫

明石家さんまさんの歌にのって、「幸せってなんだっけ?」というポン酢しょうゆのCMが流れたのは、もう32年も前のことです。坂口良子さんの「幸せ探し」という歌もありましたね。この「幸せ」って言葉は、本来「士合はす」(うまく合うようにする)という動詞で、反対語は「不幸」ではなく、「士合はさない」(あえてうまく合わさない」ということになるそうです。因みに、老夫婦が仲良く暮らすのは,「しあわせ」(幸せ)ではなく、「しわよせ」(皺寄せ)と言うとかで、実にうまく表したものだと感心しました。

2018.7.2

BOOK 025

「足が未来をつくる」

★★★★☆

著者:海野弘

出版社:洋泉社新書

19世紀以降飛躍的に発展した視覚文化は、人間の感覚の中でファストな視覚の拡張だけを先行させ、究極の視覚中心社会を出現させたが、それは人間の衰退につながるとして、対抗文化としての、スローな足の文化の復権を説いています。デジタル社会に直面した今、ウォーキングが復活し人々が歩き始めているという著者の指摘は、とても新鮮なものでした。

2018.6.1

BOOK 024

「『ネコ型』人間の時代」~直観こそAIに勝る~

★★★★★

著者:太田 肇

出版社:平凡社新書

我が国のペットブームの2大主役、イヌとネコを取り上げ、イヌは権力だけで育てられるが、ネコを育てるには相手の意思を尊重しなければならないとして、これからの時代は、自立して具体的に行動できるネコ型の人間を育てなければいけないと説きます。どこかの大学の監督さんも、早々にこの本を読んでいれば、今回のような事故を防げたのになあ・・・

2018.5.1

BOOK 023

「13の未来地図」〜フレームなき時代の羅針盤〜

★★★★☆

著者:角田陽一郎

出版社:ぴあ株式会社

明治から150年。情報革命という、人類史上まれにみる変化の最中、今まで通用していた既存の構造 = フレームの崩壊する中で、未来はどう変わるのか、どう生きるべきなのかという指針を、元TBSのディレクターとして得た知識を交えて、わかりやすく解き明かしてくれる秀作です。

2018.3.30

BOOK 022

「久米宏です。」〜ニュースステーションはザ・ベストテンだった〜

★★★★★

著者:久米宏

出版社:世界文化社

エピローグで「偶然、乗り合わせた船を、懸命に漕いできただけ」と振り返っておられますが、いやはや中身の濃いこと。「人気番組の裏面史」とも読めるし、「自己演出の技法」とも読めるし「マンネリを打破して元気に生きる秘訣」としても読むことができると思います。これで1,600円なら安いものです。おかげで、近頃読んだ本の中で、最もライン・マーカーを使わせていただくことになりました。

2018.2.28

BOOK 021

大人の語彙力を面白いように使いこなす本

★★★★☆

話題の達人倶楽部編

青春出版社RLAY BOOKS

「いぎたない」と「いじぎたない」はどうちがうのか?、「けれん味ってどんな味?」など、知っておきたい言葉のいわれや、成り立ちを語源に遡って解説。勉強になりますよ。

2018.2.1

BOOK 020

「マコトよりウソ」の法則

★★★★★

著者:外山滋比古

出版社:さくら舎

「本人にとって不幸になることは、第三者にはしばしばしばしばおもしろい、のである。そこには、『白いモラル』ばかりでなく、『黒いモラル』がはたらいているとして、友人が病気になった時、快癒を願うと同時に、自分が元気で有難いという気がないとは言えず、そのお詫びの心の印に見舞いを持って行くことがまったくないとは言えない」・・・そんなことはない!ときっぱり否定をしたいところですが、言われてみれば、自分の中にもそんな心理が潜んでいるのかもと思わされてしまいました。この後、話は続くのですが、「なるほど!」と思わされることばかり。物事を多面的に見る大切さを教えていただきました。

2018.1.1

BOOK 019

「モンゴル力士はなぜ嫌われるのか」

★★★★☆

著者:宮脇淳子

出版社:WAC

北極圏に住む人が、南の国へ行くと、「毎日、太陽が昇っては消えて、目まぐるしくてしょうがない」とつぶやいたといいます。彼らの国では、真冬は夜だけの日が続き、真夏は白夜ばかりが続くのが当たり前だからなのです。今、世間を騒がせている大相撲界を見てもこれと同様のことが言えるのではないでしょうか。もちろん暴力は暴力として裁かれなくてはいけないにしても、徒に「品格」などという、ドメスティックな価値観を古い倉庫から持ち出して、ヒステリックに「モンゴル勢はけしからん」と騒ぐのは如何なものかという気がします。苦境にあった大相撲界を支え、今日の姿に導いてくれたのは、まぎれもなくモンゴルから来た力士たちだったのですから。

2017.11.30

BOOK 018

「モダン・マン」〜異端に生きる28の法則〜

★★★★☆

著者:フローラン・ダバディ

出版社:祥伝社

書店に行っても気になる本が見当たらず、オフィスの書架を眺めていると、この本に目がいきました。ダバディ氏と言えば、高名な映画脚本家の父と雑誌編集長の母との間に生まれた彼が、映画雑誌「プレミア」の編集者として来日し、縁あって、あのトルシエ監督の通訳を務めたことで知られたフランス人です。パッケージに「なぜ、この本は三角なのか!?」と書かれているように形が面白く飾っていただけで、これまで読んだことはなかったのですが、なかなか示唆に富んでいるのです。なかでも「政治家任期5年制のすすめ」や「脳みそにも筋トレを」、「1+1+1=1つの革命」などという指摘は新鮮でしたね。さすがフランス人、デザインの新奇性は分かるのですが、ページを繰るのにはいささか疲れました。

2017.10.31

BOOK 017

生物学に学ぶビジネス戦略

★★★★★

著者:塩谷未知

出版社:実務教育出版

1997年初版の古い本ですが、企業経営論への生物学的なアプローチがとても新鮮でした。なかでも生物濃縮の怖さを例に、「外部からの圧力が少ないからと革新を怠っていると、製品改革以上の労力がかかる。悪い組織風土は時間と共に指数関数的に組織濃縮されていく」という指摘には頷けるものがありましたね。

2017.9.30

BOOK 016

「寝るな日本人」国は夜から衰退する

日経ビジネスNo.1909

★★★★☆

出版社:日経BP

「繁華街も、郊外も、夜、誰も消費してない!!」そうですよ。衛星から見た日本列島の夜間の光量(=夜間経済の活力)も4年間で8%も落ちているそうです。その原因を、人口減少や高齢化、接待費の減少、残業代カットに求めるのは当たり前だとしても、私には夜遊びの担い手である若者の、「恋愛文化の消滅」にあるという指摘が新鮮でしたね。

2017.8.31

BOOK 015

なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか

〜落語に学ぶ「弱くても勝てる」人生の作法〜

★★★★☆

著者:立川談慶

出版社:日本実業出版社

大分へ行った折、訳あり美人ママのバーへ行って帰ろうとしたとき、耳元で「お願い、抱いて」と囁やかれ、ときめく心中を気取られぬように、「えっ、今何て言ったの?」と聞き返すと、「お願い、どいて」だったというエピソードには笑ってしまいました。そんな柔らかい話のあとに、キラッと光るフレーズが現れるのです。私の一番のお気に入りは「人生はキャリーオーバー」って言葉ですかね。その意味は?知りたければ、是非この本を買って下さいな。

2017.7.30

BOOK 014

「エイジノミクス」で日本は蘇る

★★★★☆

著者:吉川洋・八田達夫

出版社:NHK出版新書

日本にとって、今、最大の課題は高齢化だ。では日本はピンチなのか?

答えはノー。さて、その秘策とは?「えっ!爺、飲みに行くっす!」ではありません。

2017.6.29

BOOK 013

オムライスの秘密 メロンパンの謎

★★★★☆

著者:澁川祐子

出版社:新潮文庫

お昼時、立ち寄った書店で目に飛び込んできたのがこの本でした。このところ1日2食にして、昼過ぎにメロンパンを食べることが多いからかもしれません。サブタイトルに「人気メニュー誕生ものがたり」とあるように、メロンパンに限らず、カレー、餃子、牛丼、ナポリタン、お好み焼き、しゃぶしゃぶ、ちゃんぽん、オムライス、ハヤシライス等、今ではすっかり日本の定番となったメニューの歴史が、丹念な調査をもとに綴られていることは、巻末の参考文献が186冊に及ぶことからも明らかです。あなたがいつものお店で、ここに書かれたメニューの料理を食べられるとき、この本を読んでおけば、おいしさが一層引き立つこと請け合いですよ。

2017.5.30

BOOK 012

走らなあかん 夜明けまで

★★★★☆

著者:大沢在昌

出版社:講談社文庫

箱根から西へ行ったことがない、東京生まれの食品会社・若手サラリーマン坂田勇吉。あろうことか、新製品のサンプルが入ったカバンを持ち逃げされてしまいました。果たして、翌朝のプレゼンまでに、ヤクザの手からカバンを取り戻すことができるのか、初めて訪れる魔都・大阪の夜の街を疾走する彼の前に立ちはだかる深い闇、果たして彼の運命やいかに?スピード感あふれる展開は、まるでジェットコースターに乗っているかのようで、一気に読み終えることができました。秀逸のエンターテインメント小説だと思いますね。

2017.5.1

BOOK 011

ヤンキー村の農業革命

★★★★☆

著者:田中健二(農業生産法人べジブルファーム代表)

出版社:宝島社

ファームの目的は、「日本の農業を盛り上げること」その夢に向かって、千葉県富里市で試行錯誤しながら奮闘する元ヤン社長と仲間たちの、おきて破りの物語。生きがいを求めているあなたも参加してみませんか!「パンチパーマも、タトゥーも大歓迎」だそうですから。

2017.3.31

BOOK 010

弘兼流 60歳からの手ぶら人生

★★★★☆

著者:弘兼憲史

出版社:海竜社

「老いは衰えではなく成長。物忘れ、体力の衰え、目のショボショボも、嘆くのではなく、いい感じに成長していると思えば少しも嘆くことはありません。」など、我々世代にとって多くの示唆に富んだ心構え本です。

2017.3.1

BOOK 009

三越伊勢丹 モノづくりの哲学

★★★★★

著者:大西 洋(三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長)

出版社:PHP新書

逆風の中、日本最大の百貨店グループのトップが語る、「常識への挑戦」とは!

~「30%の可能性があれば挑むべき!」をモットーに、「夢を売る、ワクワク感のある百貨店」の復活に向けてチャレンジを続ける大西社長の、目の先には・・・~

2017.1.31

BOOK 008

もし京都が東京だったらマップ

★★★★☆

著者:岸本千佳

出版社:イースト・プレス

京都生まれの私にとっては、四条大宮が赤羽、伏見が川越と比較されるのは如何なものかと思うけれど、この切り口はなかなか面白い!

2016.12.28

BOOK 007

面積あたりGDP世界1位のニッポン

★★★★☆

著者:横瀬久芳(熊本大学 准教授)

出版社:講談社

ともすれば「災害大国」と悲観的に語られる日本が、であるがゆえに資源に恵まれているのだと語る、「目から鱗」本。「常識を疑う良い方法は、尺度を変えて見ることだ」という言葉があるが、まさに、それに相応しい秀逸な著作である。「気をつけよう!暗い夜道とパニック本」

2016.12.01

BOOK 006

日本テレビの「1秒戦略」

★★★★☆

著者:岩崎達也

出版社:小学館

「コーヒーシュガー理論」「紙ヒコーキ理論」「タイ焼きのシッポ理論」など、「楽しくなければテレビじゃない」フジテレビを、「おもしろまじめ」な4チャンネルが凌駕した理由を当事者が平易に解説。面白くてあっという間(さすがに1秒じゃなく20分位はかかりました)に読んでしまいました。

2016.11.01

BOOK 005

学校では教えてくれない地政学の授業

★★★★☆

著者:茂木誠(駿台予備学校 世界史科講師)

出版社:PHP研究所

「敵の敵は味方」「隣同士は敵」、わかりやすいキーワードをもとに複雑な国際情勢を解き明かしてくれる、秀逸の書!目から鱗が・・・アッ ほんまに落ちた。

2016.10.03

BOOK 004

数字で知る人体

★★★★☆

著者:北嶋廣敏(日本雑学研究会)

出版社:毎日新聞社

DNAの97%は「がらくた」、脳の重さは体重の約2%、日本人の10人に7人はA型かO型、ウンコの3分の1は細菌、尿道の長さ 女性は男性の4分の1・・・など 興味深いネタが満載

2016.09.01

BOOK 003

なぜ酒豪は北と南に多いのか

★★★★☆

著者:小林明(日本経済新聞編集委員)

出版社:日本経済新聞出版社

「ライスカレー」と「カレーライス」の違いは?など、ウンチク好きのオジさんには、格好のタネ本!!

2016.08.01

BOOK 002

粋に生きるヒント

★★★★★

著者:石倉三郎

出版社:KKロングセラーズ

「腹で生きずに、背中で生きる」「感性で泣き、知性で笑え」など、そこいら辺にあるどこかの偉い先生が書いた人生本より、よほどレベルが高いし、インテリジェンスもある。ありがちな押しつけがましさもない。粋に生きるヒントが満載の超お勧め本です。

2016.07.01

BOOK 001

エンタツアチャコのぼくらは探偵

★★★★☆

出版社:河出書房新社

近代漫才の礎を築いたエンタツ・アチャコの名コンビが、探偵に扮して、あっちゃこっちゃの難事件に取り組むという一大エンタテイメント・ミステリー。
歴史の勉強にもなりまっせ!